全日本プロレスの前3冠ヘビー級王者・諏訪魔(36)が17日、
公式アドバイザーの“黒い総帥”蝶野正洋(50)に猛反発した。
諏訪魔は、ロクに現場を視察せず、12日に新体制を批判する主旨の会見を開いた蝶野に激高。
アドバイザー職の存在そのものにも疑問を投げかけ、両者間の緊張が一気に高まった。
全日プロの火薬庫が久々に大爆発した。
諏訪魔は「現場もナメられたもんだな。批判することがアドバイスなのか?
現場にはいねえ、会社にも来ねえ。現場見てから言えよ!!」と怒りをぶちまけた。
発端は1月にアドバイザーに就任した蝶野の体制批判だ。
要約すると、運営側の方向性が不透明な上、現場の選手たちも主張が物足りないというもの。
やる気が感じられない選手は、シリーズ中でも容赦なく切って捨てる過激な方針を打ち出した。
これに諏訪魔がブチ切れた。
何よりも蝶野に現場をダメ出しされる筋合いはない。
蝶野が会場を訪れるのは首都圏とビッグマッチが中心。
現場の全てを把握しているとは言い難い。
諏訪魔が「現場も見てねえ人間に何が分かるんだ?」と憤慨するのは、もっともだろう。
さらに、諏訪魔はアドバイザーなる役職の存在意義にも首をかしげる。
諏訪魔は6月から本格化した団体の分裂騒動の渦中で、真っ先に全日残留を宣言。
ズタズタになった現場の統率に努め、フロント業までこなして団体存亡の難局を乗り切った。
しかし当時、蝶野からの助言は「ねえよ」(諏訪魔)。
最もアドバイスが欲しかった時期に助けがなく、新体制で再出発すると劇薬が投下される…。
諏訪魔からすれば、物申せる蝶野の肩書は邪魔でしかない。
「そもそもアドバイザーって何だよ。体制批判するアドバイザーなんて聞いたことねえよ」。
分裂前、蝶野に一時は傾倒した諏訪魔だが、今や立場も状況も違う。
蝶野との決裂は波紋を広げそうだ。